道場長の柔術コラム Vol.2
「柔術と出会い、人生が変わった」
私が柔術と出会ったのは、オーストラリアに留学していた20代の頃。
当時はパーソナルトレーナー科に通いながら、人の健康や身体づくりを学んでいましたが、ブラジリアン柔術の道場に足を踏み入れた瞬間、強烈に惹きつけられました。
柔術は、力や体格に頼らず「技術」と「工夫」で状況をひっくり返せる武道です。
最初は何もできずに極められてばかりでしたが、その度に「次はどう防げるだろう」「どう返せるだろう」と考える自分がいました。負けが悔しいのではなく、工夫すること自体が楽しい。それが柔術にのめり込んでいったきっかけです。
帰国後は新潟でパーソナルトレーニングスタジオを立ち上げ、やがてSACO WORKOUT WELLを設立しました。トレーナーとして「健康寿命を延ばすこと」に取り組む一方、自分自身は選手としてアジア選手権・世界選手権で表彰台に上がる経験もできました。
柔術は私にとって、仕事でも人生でも「挑戦し続ける理由」を与えてくれています。
だからこそ、カルペディエム新潟をつくるとき、ただ「強さ」を追求する場ではなく、「人生を前向きにする柔術」を伝える場所にしたいと思いました。
仲間と汗を流し、技術を磨き、試合に挑み、ときに負けから学ぶ。そのすべてが、道場を出た日常にも繋がっていく。
柔術は、誰にでも門戸が開かれている武道です。年齢も体格も関係ありません。
私自身、子どもの頃は喘息やアトピーで運動に制限がありました。それでも努力と工夫で変わっていけたように、柔術も「変わる力」を与えてくれる。そう信じています。
カルペディエム新潟から、新しい挑戦を始める人が増えていくことを願って。
これからも柔術を通して、自分の可能性を一緒に広げていきましょう。